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ULTRA callme The Earthをみて余計なことを考えた

■当日の概要
callmeの今年2回目となる単独公演「ULTRA CALLME The Earth day」が、アースデイとなる4月22日、銀座ヤマハスタジオで開催された。

第1部ではHello No Buddy衣装に身を包んだcallmeが客席に手を振りながら登場、地球を突き抜け宇宙に到達する「Cosmic Walk」でコンサートがスタート。畳み掛けるように「Confession」、つづいて初期の名曲「Falling for you」で客席をどよめかせる。準備期間が長かったため、いつも以上に開演前に緊張していたと語る三人は、 続いて「One time」「Way I am」を披露。さらに「To Shine(Remix)」ではVJとシンクロしたダンスを見せ、開場のボルテージはさらに上昇した。MCではセトリ決めの模様が語られ、ウォッカを持ち込んだKOUMI(ちゃんと割ると弁解)、瓶ビールを持ち込んだMIMORIに対し、リーダーのRUUNAはカフェオレを持ち込んだにも関わらず、RUUNAだけがウォッカの匂いで酔ってしまい、「暑い!窓あけさせて!」と叫んだ模様が語られた。その後、「You’ll be fine」「Hello No Buddy」の最新チューンを叩きつけると、同じく孤独をテーマにした「I’m alone」を披露、変幻自在のセトリで盛り上げる。MCを挟んで、満を持して放つ「Sing along(Remix)」ではcallme史上最速の振り付けを見せ、「You don’t know me」「My affection」の新旧キラーチューンを連打。さらにレアグルーブ「Fly up」でファンを唸らせると、「Peaceful world」では会場が一体となった。RUUNAの「皆さんへの感謝を歌った曲です」との紹介のあと、リリースイベントでは披露されなかった「Prayer」で第1部の最後を締めくくった。

第2部ではcallmeは「amazing standard」ツアーの白い衣装で登場。いきなり「Step by Step」で会場を一つにし、「You’ll be fine」では満場のファンを和ませた。「Real love」「You don’t Know me」と男女の機微に触れた後、「Falling for you(Remix)」「Take my time」と新旧・緩急おりまぜた展開で観客を揺さぶる。MCではソフマップでのリリースイベント時にはKOUMIが「今じゃない気がする」と温存した寝言のエピソードの封印が解かれた。RUUNAの「疲れた疲れた」「んーなんだな」などの強烈な寝言や、友達の家に泊まりに行った際に夢と連動して一晩中隣の友達の頭をたたき続けたエピソードなどが披露され、会場は和やかなムードに。
一転して「Game is mine」「Way I am」などのスタイリッシュなナンバーが披露され、「Prayer」へとつなぐ。そして、伝家の宝刀「It’s own way」が披露されると会場のボルテージはさらにぐっと上昇。「LIFE」「In my dream」と息もつかせぬ展開で、観衆に披露されたのが「Sing along(Remix)」。最新のダンスパフォーマンスを叩きつけた。そこからの「Don’t be afraid」で開場の一体感は頂点に達した。ここでRUUNAは「さらに努力して、チャンスを掴む一年にしたい」と涙ながらに語り、KOUMIも「おんなじ気持ち」と語った。
最後に「現時点での到達点」である「Hello No Buddy」が披露された。おさまらない観衆はアンコールの体制に入るも、容赦なく客電が点灯、スタッフしおりんから特典会に移る旨がアナウンスされ、第2部が締めくくられた。

※全力でライブを楽しんでいたため、特にメモ等はとっておりません。MCの入った位置とか間違っていたらご容赦ください。また、セットリストについてはくろちゃんさんのツイートを参照させて頂きました。

callme / Sing along Remix at Ultra callme "The earth"

全画面表示でご覧になるのを推奨します。

■セトリのテーマとは
いや、楽しかったですね。ニュースサイト文体を真似するのはもうやめます。ごめんなさい。
ライブの準備期間があったので、callmeの今後についてメンバー間で意見をぶつけ合った、というこのライブ。どんな話し合いがなされたのか、とっても気になりますよね。おそらくセトリからそのメッセージを読み取ることが出来るんじゃないかと考えて、色々邪推してみようと思います。
まずは、当人たちも言っていたようにダンサブルなセトリであるということ。callmeのもっとも堅くて尖った部分で、かつ伝わりやすい強みはダンスであることは間違いない。今回Remix曲が積極的にセトリに入ってきているのは、その方針を強く打ち出すためだと思います。

その上で、1部と2部ではコンビネーションを大きく変えてきている。
僕は、大技抜きの1部と、大技全部入りの2部なのかなと感じていて、1部はこれまでもライブに通い続けているファンに新鮮さを提供するためのセットリスト、2部は初見の客を圧倒するための必殺技連打の新規開拓用セトリであると感じました。
さらに細かく見ていくと、曲と曲の取り合わせで新しい響き方を探している感じもあります。
・Hello No Buddy→I'm alone (1部)
同じく孤独がテーマの曲ですが、孤独に至る過程が対照的なので、それぞれの悲しみが立体化される感じがありました。
・Real love→ You don’t Know me(2部)
女性側のエゴを歌ったReal loveと男性の無理解を嘆くYou don’t Know meを並べて聴くと、BarbeeBoys的な感じが出るなあと思いました。
・It’s own way→LIFE(2部)
彼女たちの個人的な戦いを赤裸々に歌ったIt's own wayのあと、俯瞰的なLIFEを聴くと、曲の随所に具体的なイメージが肉付けされて、まったく違った聞こえ方をするのに驚きました。

これは初めてライブを見た時に思ったことなんですけど、callmeの曲はわりと一曲一曲全力投球な感じがあって、ライブ全体を見た時に、よく言えばずっといい、悪く言うとメリハリに欠ける感じもあるなと。シングル「Hello No Buddy」で違う曲調の曲が増えて、可能な組み合わせの数が増えて、よりスケールの大きな演出がしやすくなりつつあるのを感じたライブでした。

■VJについて
今回のライブではVJも含めて楽しく観ることができました。
よかったな、と思ったのは、リリックが表示される系のVJです。callmeを友達に勧めていてたまに言われることの一つに「歌詞が入ってこない」というのがあります。僕はファンなのでそんなことないだろうと思うんですが、タイトルが英語で曲に対するイメージが作りにくい、というのと、言いたいことの肝心な部分を英語にするスタイルが、伝わりにくさの源泉であるようです。だから、そこを直そうと言いたいわけじゃなくて、やりたいことを曲げる前に、伝える工夫を色々してみるのが方法として正しいと思います。
布教活動でのいろいろを通じて、リリックと、イメージを伝える映像が映し出されるのは、そういう人に対しても、曲のイメージを伝達する補助になりそうだな、と思うようになり、よりありがたみがわかるようになった、という話でしたw。

今回のライブでは、以下のところが印象的でした。
・ Confession
サビの畳み掛けるような英語詞が曲とシンクロして表示されるのがカッコよかったです。
・Hello No Buddy
「すれ違う影に」の歌詞が表示されるところ、プロジェクターの光に照らされた美杜さんと瑠海さんの影がスクリーンに落ちて、マジかこれ計算だよな、と鳥肌がたちました。(ふくりゅうさんblogの写真にリンクしています。)
・It’s own way
高速シャッターで撮影された、野に咲く花に雨が降りかかる様子が、歌詞とリンクしてぐっと来ました。(特に香美さんの詞では、雨に降られるのは、試練のたとえとして頻出します)
・Peaceful world
香美さんの英語ラップのところでは雪に覆われた山地のドローン空撮映像が映し出され、三人がドライブする振り付けのパートのスケール感が増していました。なんという無敵感。しかも今回、運転手(美杜さん)は居眠り運転していたしw。

その他Remix系の曲では無機質なパターンを曲に合わせて切り替え続けることで、スクリーンの前で躍動する彼女たちをより引き立てていました。
これは、より大きな会場を見据えた、演出的な布石にもなると思います。今後大きく効いてきそうな可能性を感じました。

■ワンマン初見の二人と行きました
僕個人としては、初見の人たちの感想がすげー気になるライブでした。一部には、初めてcallmeのワンマンをみる友人ふたりが来てくれたのです。

一人は、僕の現在の会社に入る前の会社の上司で、ちょいちょい一緒にPerfumeのライブに行っている人です。会社を転々とするたびにあっちこっちで誘爆して回ってきたので、Perfumeのライブのときには謎の異社間同窓会みたいに なるんですが(同窓会と思っているのは多分僕だけ)そのうちの一人です。フィロのスさんとの対バンも来てくれましたが、ワンマンは初めてです。この人はネギさんのシュプール最終日にもきてくれた人で、僕は大変頼りにしております。

もう一人は、うちの会社のアシスタントの女性。僕があんまりにも大量のCDを会社で受け取るので、それを僕の席まで持ってきてくれる彼女になんだこれは、と問い詰められる羽目になり、あげます、聞いてください、リリイベどうすかと展開してワンマン参戦にこぎつけました。ジャニヲタなので基本的な能力は高いです(何の)。

そういうわけで、僕としてもこの二人がcallmeを気に入ってくれるのかどうか、というのはとても気になっていて、誘った手前結構ドキドキしながらこの日を待っていたわけであります。当然2部にも誘いました。しかしまあ、初ワンマンということで、ふたりとも1部のみの参戦となったわけですが、特典会には全握ないし、蓋開けてみれば 1部のセトリはかなりマニアックで、ちょっと心配になりました。ジャンプとかするの?と訊かれてたので、「Step by step」とか「Don’t be afraid」とかが来たら周囲にあわせて跳んでください!とか言ってたんですけどね。どっちもないし。

でも結論を言えば、どちらもすごく楽しんでくれたので良かったです。
上司の方が僕向けでなく書いてくれていたコメントとしては

「これで曲も詩も振り付けも全部セルフとかほんとにもう尋常ではないレベル。でも本人たちが今日言ってたみたいに今年がチャレンジなのかも。これだけのレベルでいろいろできて、さらに突き抜けるには一体何があれば? みたいなことは正直見ていても思う。
ここから1、2年がほんとに大変なのかもしんない。でも、いまみたいにすごく楽しそうにやって、かつ何かつかんでほしいなあと思う。個人的にはWay I amがすごく好きです」

とのことでした。この人2部見てないから、るうなさんの涙のMCは見てないんです。でもこんな風に伝わってて、さすが信頼できるぜ!と嬉しくなりました。ただ、惜しむらくは全握があったらなあ…。(フィロソこーるみーのときに一度してますが)メンバーにもう一度紹介して確実にとどめをさしておきたかったところです。残念。

ジャニオタ女子のほうは新宿のリリイベ1回で認知完成していたので、随所にレスもらっていてイライ…よかったなあ、と思いました。彼女たちがとにかくずっと激しく踊り続けているのと、それを1日2公演するところ、間に特典会があると聞いて「超人ですか?」と驚いてました。あと、やっぱり特典会で直接会話できるというところに衝撃を受けていて、「これは楽しいわ…。こんなファンサいっぱいもらったらそりゃハマりますわ…」と言いつつ、しっかり全ショ撮っていたのでこちらの方も反応は上々でした。

そんなこんなで、ほんのりドルヲタくらいの一般層に見せても、ちゃんと良さは伝わるんじゃないか、と意を強くした一日でした。(誘ってくるやつがあまりにも頭がおかしいために調子をあわせていただけ、という可能性は否定出来ないので、今後もあんまり煙たがられない程度に誘おうと思います)

とかなんとか、まあ、友達に楽しんでもらいたいので僕なりにそこそこ気も使ってたわけですが(ウソつけ)、2部からは気楽な単独参戦になったので、思う存分デレデレしてきましたー。特典会終盤、瑠海推しが瑠海レーン横に集まって口々に「かわいい」「かわいい」と言い合っていたのは最高(途中で瑠海さんいなくなったあとも、空席に向かって「余韻が」とか「気配が」とか言ってたし)でした。

■総括
個人的には異常にはしゃいでいたらしく、帰り道に微熱が出ました(保育園児か)。
色々新しい工夫の萌芽もあったし、磨き上げられたダンスパフォーマンスも素晴らしかったし、大満足のライブで今後がますます楽しみです。ただ、チャンスを掴むためには、ステージの上での演者さんの進化だけでは十分とは言えないと思います。今後は、イベントの選び方、SNSや動画サイトの活用など、チームcallmeとしての総合力がより求められるようになって来ると思います。今回のライブ前には、フィロのスさんとのコラボ動画があがったり、ライブ後にもSing alongリミックスの動画が上がったり、下北沢サウンドクルーズへの参加が発表されたりと、基本的な方向性は間違っていないと思うので、そういう面でも今後に期待したいです。
やっぱりライブが最高だな!
…といいつつ、次は温泉の記事になりそうな気がしてなりませんが…
…いやあれもライブあるし!ライブだし!!(開き直り)