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1年ぶりの夏到来! kolme初のAcoustic Live-Showcase-仙台公演

「風よ早く」を無限リピートしながら仙台駅に降り立つと、2020年2月2日以来の杜の都はすっかり夏でした。コロナ禍でもう2度と来られないかもしれない、とすら思っていたこの街も、新幹線に乗ってしまえば1時間ちょっと。2日前に梅雨もあけて、1年ぶりに、仙台で夏が始まった、と感じました。とはいえ、ことしはTBC夏祭りはオンライン開催でしたが…。
宿題にしていたロワイヤルテラッセの生パイをエスパルで、スタバの#4ずんだ抹茶フラペチーノをクリスロードでクリアしつつ、会場方面へ。



会場近くだったので勾当台公園に立ち寄ってみたのですが、初めて見るTBC夏祭りモードじゃないこの公園はただがらんと広くて、ちょっとさみしくなりました。

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TBC夏祭りのステージ(が設営される場所)付近

会場のretro BACK PAGEは定禅寺通り沿いの雑居ビルの最上階にありました。定禅寺通は緑の並木が美しく、遠くからジャズピアノやボーカルが聞こえます。通り沿いに風が吹き抜けて、仙台という街がまた少し好きになりました。


retro BACK PAGEは、落ち着いた照明や、バーやビリヤード台、ソファーなどが配置された見るからに居心地の良さそうな空間でした。ライブ用に写真集で見たのとはテーブル等のレイアウトが変わってはいますが、20歳のcallmeさんたちが写っていたあの場所です。お店の中の一角がスキップフロア的に高くなっていて、そこに椅子を三脚並べてkolmeさんが着席で歌うスタイルでした。座席はスキップフロアを囲むように配置されていて、どこに座るかちょっと悩みましたが、ここで恐ろしい事実に気が付きました。
真ん中の席には黒い炭酸が用意されているので、ここは明らかに美杜さんの席。
ということは、先日の配信ライブと同じように、下手からる→み→この順で座るということだと思うのですが、ダンスと違ってポジションチェンジは多分ありません。しかも、小さい会場なので、瑠海さんの椅子と客席は2メートルも離れていません。こ、こいつは狙って一番近くに座れてしまう。そして、座ったが最後、終演まで自動的にその位置をキープできてしまう。ライブ自体久しぶりなのに、そんな近くに座って大丈夫なのか。死んじゃうんじゃない俺?と思いつつ、迷わず一番瑠海さんに近い位置に座りました(結局座る)。

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強烈な近さ

SHOW1

お店の奥の方で拍手が始まって、kolmeさんたちの登場です。バーカウンターの前あたりでお三方の姿が見えて、一気に心拍数があがります。お三方ともノースリーブで、香美さんは濃い青のトップスとチョーカー、ちょっとタイトな白いロングスカート。美杜さんは大きなドレープが両肩についた白いブラウスと青いロングスカート、瑠海さんはハイネックかつノースリーブなすみれ色のワンピースで、先程通りで感じた「爽やかな仙台の夏」感が50倍ほどに増幅されます。瑠海さんの「みなさんこんにちは」のときに目があって、そこで涙腺が刺激されて物事がよくわからなくなりました。

なので、1曲めのRepeat(アコースティックバージョン)が始まって、「これ初めて聞くやつじゃん」って気づくまでちょっと時間がかかってしまいました。こういうテンポのいい曲を、その心地よさはそのままにコーラスのアレンジと、音数を厳選することでボーカルを強調する手法は、すごくいいと思います。また、主旋律を取ってない二人がコーラスを入れるときに、しっかり顔を見合わせてアイコンタクトするのが、とても初々しくて素敵でした。kolmeさんといえば百戦錬磨のグループで、ダンスでは信じられないようなコンビネーションをノールックでバシバシ決めてくる人たちなのに、コーラスではすごく丁寧に息を合わせていて、それがとても新鮮でした。

2曲めのMy everythingは、配信ライブでも披露していましたが、今日は美杜さんのコーラスの音量もばっちりで印象が違って聞こえます。あとで公開されたオフショット動画で、今回から美杜さんのマイクも高性能なものにかわったとのことで、細部に至るまでバランスの再調整が行われたようです。
2コーラス目に入ったところで、オケが止まってしまい、
み「…止まったね」
る「めちゃくちゃ緊張してて、ここまでいい感じだったのに」
こ「これはもう一回最初からやるチャンスじゃない?」
ということで、1.7回くらい聽けたのは大変幸運でした。

3曲めはTiktokでおなじみ「summertime」のカバーでした。昨年お三方の間で大流行して、披露の予定もないのにおうちで練習していた、とのこと。今回のライブではカバー曲のアレンジはrumbさんがされたということで、これはぜひまた聞きたい曲になりました。とはいえ、夏のレア曲は渋滞気味なので、なかなかその機会もなさそうですが…。

そしてここで長めのMCが。
前日の「おうちでTBC夏祭り」の中で、はじめてライブ歌唱された10 for 10 TOHOKUの「10年後の僕ら」について、初めて山寺宏一さんと共演した話に。
こ「私達ディズニーで育ってますから、山寺さんの声を聞いて育ったようなもので。ゾロリも見てたしね」
る「で、初対面の方が多かったので、それぞれ自己紹介するんですけど、「山寺です」って普通にしゃべるときから声が良すぎて。」
こ「ほんとそれ」
る「演技してるとか役に入ってるとかじゃなくて、普段からいい声ってすごいよね」

ここからはソロコーナーで、貴重な美杜先生のソロ歌唱が!
曲は和ぬかさんの「寄り酔い」。洒脱な譜割りとチルな曲調がいかにも最近の美杜さんの好みという感じで、よくお似合いでした。
み「ぐんしんの大人っぽさをご覧いただこうと」
る「ぐんしん?何?」
こ「渾身(こんしん)じゃない?」
(活字で覚えた漢字で読みを間違って覚えている、というのはわりとあるケースなので、美杜さん結構文字ベースのインプットも多いんだなと思いました。)


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そして瑠海さんは家入レオさんの「君がくれた夏」を。
る「私、「スナック秋元」とかソロコーナーをやらせて頂いてるので、昭和歌謡は結構歌うんですけど。今回は夏曲というテーマがあって、「歌謡曲以外で」って言われちゃって、何を歌うかすっごく悩みました」
アレンジが終わったオケが届いたのが本番二日前だったということで、最終調整も大変だったことと思います。でも、切ないサビと瑠海さんの声質がよく合っていて、これもとても素敵でした。


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しかし、ここまで5曲中4曲新曲ですよ。えらいことですよ。と思っていたら、さらにここで純然たる新曲が。これは美杜さんが男性ラップグループのコンペに出していた曲だそうで、いつものように仮の日本語詞をつけて香美さんに英語詞を依頼したところ、
こ「いや、私この日本語詞がいいなと思って」
み「香美ちゃんそうやって言ってくれるけど…ね」
る「ね!あー、これは香美ちゃん、やったなと」
み「私も思った」
る「香美ちゃん英訳するのめんどくさくなったな、と」
こ「そんなことないよ、ほんとにこれいいな、と思って」
み「そう、だから、すみません!ってなって。だけど、仮歌のつもりだったから、音源の他に歌詞のメモとかないんですよ」
る「練習したいから歌詞ください、って言ったら、「音源から聞き取ってください」って言われて」
こ「自信がないのかわかんないけど、みもちゃんの声がちっっっちゃいのよ」
る「聞き取れません、って」
み「私も聞き取って、って言ったけど、後で聞いたら「聞こえないな」ってなった」
ということで、AM11:00以来の香美さんの日本語ラップが聴けるこの曲は、夏の終わりの浜辺をそぞろ歩くようなチルなバックトラックに香美さんの日本語ラップが乗り、
サビでは「君との夏の終わり」を歌う瑠海さんの切ないボーカルが印象的な曲でした。
今回は、アコースティックライブに来た方の思い出として聞かせてくださったとのことで、タイトルは未定とのこと。とても心地よい曲だったので、また聞ける機会があったらいいなと思います。

そしてここからはkolme曲で、 Hello No Buddyで、等身大の美杜さんに戻るセットリスト。アコースティック版のHNBはよりヴォーカルが際立って、バリエーションの域を出つつあるように思います。落ちサビの後の最後のサビのぐぐっと盛り上がる感じはアコースティックバージョンでもきっちりあって、それがとてもいいなと思います。
そして、ここからのPreciousです。
SHOW1では香美さんのソロ曲はありませんでしたが、これは実質それでしょう。音数が少なくなるぶん、より香美さんのフロウが際立ちますし、そのフロウというのが堅牢かつエモーショナルなので最高です。サビの歌が瑠海さんに振られてることももあってか、ギリギリの後ノリが心地よいパフォーマンスでした。

そして、最後は通常バージョンのPlaybackを着席スタイルで。この曲の祝祭感と、久しぶりに対面で音楽を楽しめる喜びが合わさって、腹の底から熱いものがこみ上げてきます。個人的には、これがあるライブはとてもいいライブだと感じます。演者さんとアイコンタクトしながらクラップするのって、なんて楽しいんでしょうね。配信ライブでは絶対に実現できない部分はこういうところなんだよな、と感じます。

そして、ライブ後には特典会が有りました!極力会話はなし、という制限付きですが、アクリル板を隔ててチェキを撮ることが出来ました。2020年の2月24日ツアーの名古屋公演以来のチェキ。まだ、このあといくらでも撮れるって感じでは有りませんが、もう一度この日が来たことを素直に喜びたいです。ただまあ、ネットイベントで長々と喋れたり、推しを独占できるのに慣れてしまったので、あまりしゃべれないこともあって、ライブよりもむしろ距離を感じてしまったりもして…。ライブ勘も鈍ってるなと思ってましたが、特典会についてはもっと鈍ってるなと思いました。そしてこの距離感が正しい距離感なので、きちんと修正していきたいとも思いました。久しぶりだったのでお三方それぞれと2ショットを撮れて嬉しかったです。

SHOW2

幕間にスープカレーkanakoに行って食事をしました。
スマイルホテル仙台国分町の地下にはいくつかお店があるのですが、この時間はほとんど営業してなくて地下に降りていいのかどうか迷いましたが、kanakoさんはちゃんと営業しててよかったです。コロナ禍でいろいろ大変なんだろうなと思いますが、ちょっとでもお金を落とせてよかったなと思いました。

日の傾いた、でもまだしっかり明るい中、会場に戻ります。
今回は整理番号も良かったので、もうちょっとセンター寄りの席に陣取りました。さっきとおなじ席でもよかったのですが、ちょっと気を抜くと感傷に押し流されてライブに目が行かなくなってしまうので、もうちょい全体に目が行く席がいいなと…。

SHOW2のお三方は、6/6配信ライブ2部の黒い衣装でした!大人っぽくてかっこよかったので、生で見られて眼福でした。

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魅惑の黒衣装

SHOW2のオープニングは、So beautifullyでした!
DJ MIMORIさんがPresious→So Beautifullyという香美無双連携を繰り出しますが、アコースティックでもそれが可能になったというわけです。
しかし、英語ラップでの香美さんの安定感とノリというのはなかなか他にないものだと思うんですよね。英語ラッパーとしてもっと評価されるべきだと思います。
今度は2曲めにRepeatが来ました。次いつ聞けるかわかならないと思うとなかなか切ないものがありますね。
なんかでアーカイブしてほしいなーと思います。

そして2部のソロコーナーでは香美さん登場です!!
テイラー・スウィフトのLove storyのカバーです。


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る「J-popを選ぶのかなと思ったら、まんま洋楽だったから、おうっってなった」
こ「マドンナの「Like a virgin」が歌いたかったんだけど、もうちょい若い歌がいいなと思って」
る「世代的に?」
こ「そうそう」
ロミオとジュリエット本歌取したこの歌の歌詞は、ボニー&クライドを本歌取した「All I need」っぽい感じもあって、香美さんらしい選曲だなと思います。スケール感のあるサビの展開に香美さんの声がよく合って素敵でした。
そして、そのあとは1部と同じく瑠海さんの「君がくれた夏」。

つづいて仙台恒例、御三家のニュースのコーナーに。
み「おばあちゃんもめいっこもいるし、ずっと実家に帰れてなかったんだけど、本当に久しぶりに帰宅できまして。久しぶりすぎて、さいしょめいっこが人見知りしてたんだけど、「会いたかったよ!」って抱きしめたら「みー、会いたかったよ!」って
抱きついてきて可愛かった」
こ「いいね。私はなっつだな。いっぱいなっつの顔を食べました」
る「…食べる? 猫を?」
こ「えー!食べるよ、猫の顔。会場に猫飼ってる人いますか?食べますよね? …ほら、食べるんだよ、猫の顔」
る「食べるんだ…。秋元家は、特に何もなく…。ただ引っ越した後、もう私の部屋はなくなってて、リビングで寝てます。
ママも一緒にリビングで寝て。」
み「あー、私の部屋も物置になってた。天蓋付きベットはママが使ってた」
る「あれママが使ってるの?美杜さんはね、中学くらいからほんとこういうレースの付いた天蓋付きベッドで寝てるんですよ」
こ「私もリビングで寝るな。なっつがリビングで寝るから、っていうのもあって。で、わたし布団を頭までかぶって寝るんだけど、
なっつは自分が起きると、顔のあたりをパンチしてくるの」
る「えーかわいいー」
みなさん久しぶりにほんとうの意味で帰郷できたようで、何よりだなと思いました。あと、前日の「TBC後祭り」での香美さんのエピソードも。
る「いつもラジオとかでは私が代表してしゃべるんですよ。美杜さんは曲の解説や曲フリ、香美ちゃんは告知、って役割があって。だから私が喋ってるときは基本的に二人は油断してる(笑)」
こ「そう、アナウンサーさんが丁寧に全員に話を振ってくれる方で。私あんまり振られること無いから緊張しちゃって」
る「香美さんはいかがですか、って振られるたびに香美ちゃんの様子が普段と違ってて」
こ「で、私、「普段は東京で活動してて、こうやって仙台のために恩返しの活動ができるのが嬉しい」って言ったつもりだったんだけど、「東京で活躍してて」「仙台でも活躍できて」って言ってて。」
る「そんな、活躍なんて、香美ちゃん…って思ってた(笑)」
こ「私全然気づいてなくて。終わった後、マネージャーさんに「自分で活躍とか言わないほうがいいですよ」って真顔で言われた…。」
(↓タイムフリーで確認したらたしかにおっしゃってました)



そのあとは、summertime、タイトル未定新曲、Hello No Buddyときて、流石にもう新曲はないかと油断していたら来ました、The Liarのアコースティックバージョン。
音数が減ってジャズピアノが際立つぶん、この曲の色っぽさが強調された感じがありました。アコースティック化するといっても特段テンポが落ちるわけではないところがkolmeさんのよいところで、落ちサビからの怒涛の盛り上がりはこちらでも健在。初期バージョンで美杜先生がイメージしていた、アウトロで荒れ狂うフェイクが三人それぞれに割り当てられていて、最後の最後までスリリングな仕上がりとなっておりました。これは超かっこよかったので、今後もやっていってほしいなーと思います。

そして、SHOW1と同じく、Playbackでにぎやかに締めとなり、kolmeさん初のアコースティックライブはにぎやかに幕を閉じました。


直接観覧できるライブとしては3月以来なのに、初見の衣装はあるわ、初めて聴く曲がいっぱいだわ、会場は素敵だわ、
そして仙台での公演だわ、めちゃめちゃ距離が近いわ、1年以上ぶりの特典会もあるわで、ちょっともうこれ以上欲張りようがない、最高のライブでした。

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久しぶりのチェキ

2部の特典回終わりに捌けていく瑠海さんから「気をつけて帰ってね」と声をかけていただいて、会場を出たときには、仙台も夏の宵。
興奮冷めやらぬまま新幹線のシートに身を沈めたあとで、ようやく頭の中の整理が付き始めたところで帰り難くなる感覚も懐かしい。
半解凍の喜久福を頬張りながら、次にライブに参加できるときまで、なんとか生き延びようと思いました。