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ゴーストハックアイドル・callme

嵌って三ヶ月も経ってから、callmeのヤバさがじわじわ浸透してきて、もう帰れない自分に怯えています。
(※この原稿は、2017年10月18日に書かれたものです。書いたものの、あまりの電波原稿ぶりに我ながら呆れ果ててボツにしていたものでした。でも、久々に読んでみたら割合面白いところもあったので、せっかく書いたし公開してみることにしました。冬休みの暇つぶしにご覧ください。)


現代社会にはまだ電脳とか義体とかないから、脳と脳を直接つないでコミュニケーションすることはできないけど、現在可能なテクノロジーでそれに限りなく近いのが、callmeのライブに行くことですよ。

だってさ、考えてみてくださいよ。今現在、感情の起伏を他人に伝えるのに、音楽以上に効果的な手段ってあります?メロディとかサウンドとかは言語を媒介としないから、作り手のイメージした音を受け取って、各自の脳がその人にとってその音に一番近いものをイメージしますよね。時代や場所の空気とか、雰囲気とか、なかなか言葉にするのが大変なものが一瞬で伝わりますよね?
callmeの楽曲は、富永美杜さんが作ってるんですよ?われわれが受け取ってるのは、ほぼ彼女の感情の揺らぎそのものなんですよ?

とは言え、感情が伝わるだけではあまりにも混沌とし過ぎていて、コミュニケーションとは言えません。意味を伝えるには、やはり言葉が大事です。さて、歌において言葉とは歌詞のことですが、callmeの歌詞は誰が書いていますか?秋元瑠海さんであり、早坂香美さんであり、富永美杜さんですね?つまり、あなたの言語野に届く言葉は彼女たち自身のものです。

意味の塊に、感情の波がついて、受け手に直接届く音楽。あんなに素敵な女の子たちの脳と受け手の脳が、ほぼ直結するんですよ?細かいこと言えば、アレンジャーのRumbさんの手も入っていますが、彼女たちの楽曲アレンジって、大人に渡してハイ終わりじゃないですからね。メンバー三人とRumbさんとスタジオにこもって延々ガチガチやってるんですからね。出来上がってくるのは超高純度なブツですよ?ヤバいとしか言いようがないです。

さあ、以上を踏まえて、Once againという曲について考えてみましょう。杜の都を旅立つ女子高生アイドルの脳みそと繋がれるんですよ?これをヤバいと言わずしてなんと言えばいいんですか?


でも、これだけならいわゆるシンガーソングライターという人たちはみんなそうじゃないですか?彼女たちにはまだ別のチャンネルがある。それがダンスです。目は口ほどに物を言うと申しまして、コミュニケーションにおいて非言語な部分は意外と大きなウェイトを占めます。
さて、callmeの振り付けは誰がやってるんですか?早坂香美さんですね?彼女を中心に、スタジオにこもって延々練習しているのです。ライブとなると、このチャンネルも追加されるのでさらに強力です。

つまり、あの魅力的な三人の女性の、心、意志、そして肉体とわれわれの脳が繋がるのが、callmeのライブなんです。そりゃアタマおかしくなりますって。

でも、callmeの楽曲って超おしゃれでカッコいいじゃないですか。タイトルも英語で、一瞬考えないと意味が脳に伝わらない。これは、彼女たちの鎧、攻性防壁なのだと思います。だってさ、意志と感情をオープンにしてしまったら、その存在ってほぼ裸じゃないですか。callmeのスタイルは伝達効率が高すぎるから、それがないと作り手が耐えられないのだと思います。

いやそれでもね、言ってる僕もこう思うのに三ヶ月かかってます。(※当時)それはなぜかというと、実際に出力されている歌詞が
・走り出す
・前を向く
というような、非常にJ-POP的なワードが多いからです。でも、それに惑わされちゃいけなかったんです。
彼女たちの生活、どんなものか知っていますか?三人で同居して、制作、練習、ライブの繰り返しの毎日なんですよ?つまり、彼女たちの言葉に生活感がないのは、彼女たちに生活感がないからなのです。あの人たちはたぶん、本当に心から、前を向いて一歩づつ進もう、とか、ここから走りだす、とか考えているのです。脳を直結して全てが丸裸になった状態で、その清廉さに感動する体験なんて他にないです。

こんなにヤバいのに、そのヤバさを理解するには前提知識が必要で、外に伝わりにくいのが目下の問題点かと思います。
もうちょっとベタな日本語タイトル曲とかを作ってもらうには、彼女たちがもっとちやほやされてガードが緩くなる状況ができてこないと厳しいんじゃないかなと。
番組(アニメやドラマみたいに、作品の中に歌うべきテーマがある題材)の主題歌を発注される、とか、自分自身から絞り出す以外の要因のある楽曲づくりを迫られるシチュエーションがあると、彼女たち的にはむしろ楽なんじゃないかな、と思います。
(※ と、思っていたので、スクメロで富永美杜さんが曲提供すると聞いた時は大興奮でした!作詞はアサイリョウタさんだったので、ややcallmeメンバー純度は落ちましたが、チームcallmeRyotaさんだということなので、ほぼ純正品と言えます。スクメロに置いて違和感のないどキャッチーな曲を、この面子で作れる、ということには凄く可能性を感じます。)
そういうイベントが発生するまでは、このヤバさを理解している我々が、世の中に広げていくしかないのかなと思います。

僕も大概KSDDなのでいろんなとこ見てますけど、こんなヤバいの見たことなかったし、こんなもんが世の中に存在していたことに未だにビックリしている状態です。
しかも、こんなこと1ミリも意識してなくても、フツーにライブ見て、曲は気持ちいいし、ダンスは超カッコいいし、話してみればめちゃめちゃ気さくでかわいいし、わかったわかった好きってなるじゃないですか。でも、それ、ほんと入り口も入り口ですからね。

いいですか、アイドルの最先端はここです。ここより未来に近い場所はこの世界線にはありません。オンリーワンのスタイルは伊達じゃないんだぜ!(仙台出身だけに)
皆さんも殺られろ!ヤラレロー!!