あなたを見ているときだけ世界は完璧だ

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15年ぶりに同期に会ったこと

自分の人生の中で記念碑的な出来事だったんだけど、どう書いても暑苦しく、くどい感じになってしまって、ぜんぜんアップできなかったんですよ。
でももう、できるだけ考えずに書く。

再開発で大きく変わった梅田駅界隈をぬけてホワイティうめだに入ると、そこはびっくりするほど僕がC社の社員だった頃のままで。どん突きの泉の広場に近づいていくにつれてドキドキしたことといったらありません。なにしろ同期だったのは15年も前で、そいつらはもうずいぶん偉くなっちゃってるわけです。それはもう、単に組織の中で出世したとかじゃなくて、ゲームクリエイターとしてちゃんと自分の信じるものを作りきって大変なヒットを飛ばしてるわけで、比喩じゃなくてえらい奴らなんですよ。だから、「ああ、お前いたよね。名前なんだっけ?」的な扱いでも文句ないというか、仕方ないよね実際、くらいは思ってました。

でも、違った。
そりゃお互い歳も歳だから、見た目は変わりますよ。オヤジに特有のアレやこれはそりゃありますよ。でも一言会話したら、一瞬で15年前に戻った。なんだかよくわからない感動に揺さぶられて、全員とハグして回った(笑)。

それからの数時間は夢のようだった。懐かしい誰かの消息や、当時の出来事を俺はこう思ってた、とか、今何やってて、家庭はどうなってて、とか話はつきなかったけど、そのいっこいっこのディテールからにじみ出てくるキャラクターが、昔ライバルとして意識したり頼もしく思ったりムカついてたりしてたころの彼らのままなのが嬉しくてたまらなかった。そんなふうに会話できたってことは、あっち行ったりこっち行ったりの人生の中でも損なわれてない何かしらが、僕の中にも残ってたってことだろうし。まあね、奴らがとびきりいい奴らだってことはもちろんあるんだけど。

厳しい状況で、それぞれの人間性をさらけだして付き合った仲間というのは、特別なもんですね。同期っていうのは、不思議で、ありがたいもんだ。
実はこれ、もう三ヶ月も前のことなんだけど、未だに思い出すとにやにやしてしまうのです。今度会う時には、すこしでも自慢話ができるように、少しがんばり気味に生きていきたいなあと思います。