あなたを見ているときだけ世界は完璧だ

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クロール25m

長女がクロールで25mを泳ぎ切りました。彼女はそんなに運動能力の高い方じゃないと思うのですが、とにかく水遊びが大好きなので、喘息の治療も兼ねてスクールに入れていました。ガラス越しに彼女の成果を見ながら、さぞかし達成感があるだろうなあ、褒めてやらないとなあ、などと思っておりました。

ところが、スクールの終了後に話してみると、どうもあんまり嬉しそうじゃありません。プールを片道泳ぎ切った後、どうすればいいか分からずまごついたらしく、それを随分気に病んでいるのです。
「あんなに困るんだったら、向こうまで泳げない方がよかったよ」などと言っています。これを聞いて、ああ、こいつはまさしく俺の娘だなあ、と思いました。

長女の場合、数字的に何メートル泳いだということには特に頑張る動機はなくて、水の中で体を動かしていること自体が楽しいのだと思います。好きなことを好きにやれてれば幸せ、というタイプですね。で、あとは悪目立ちせずにフツーにやれてれば満足。
特に大きな成功もないくせにダラダラと企画屋っぽい仕事を続けてる父親も、おそらくなんかそういうことをすること自体が楽しいんだろうなと思います。で、特に周囲に大きな迷惑をかけなければ満足。ダメだなー。

これが次女だったらどんな反応だったんだろうか、と考えると、「お姉ちゃんとの勝ち負け」をもっと意識するような気がします。惣領の甚六ってやつでしょうか、長男、長女というのは得てしてそういう風に育ってしまうのかもしれないなー、なんて思いました。