あなたを見ているときだけ世界は完璧だ

kolmeさんを応援するblogです。

callmeのスタイルがオンリーワンな件

■なんとなく見てるのとぜんぜんイメージ違いますよ
ここに触れないとウソっぽいので敢えて触れますが、ドロシー解散については、まとめブログとかナタリーの記事とかは読んでいました。で、僕自身はPerfumeさんとかNegiccoさんとか、長くやってるグループが大好きなので、申し訳ないけど、なんとなく見てるときははあんまりいい印象はありませんでした。
でも、僕が信頼する複数のオタクがcallmeのライブを見ろ見ろというので、時間もあるしふらっとワンマンを見に行ったら、力でねじ伏せられました。そのあたりは前回のブログに詳しいので、そっちをご覧いただきたいのですが、より正直に言うと最初は違和感がありました。ひたすらかっこいい系の演出と、接触等々アイドルらしい商売の仕方のギャップや、沸かせたいのか聴かせたいのかわかりにくい楽曲とか。でも、彼女たちがおそろしく真面目で、一途に努力しているのはすぐにわかりました。そして、さまざまな違和感を一蹴するほどに、callmeがかっこいいし、可愛くて魅力的だったんですよ。そして、わりとスルー気味に伝わっちゃってる感じがしますけど、楽曲を自分たちで作っているということの威力は凄まじいし、そりゃ自分たちでやりたくなるよねと思うに至りました。今回のはそういうblogです(相変わらず無駄に長いのでセルフ要約)。


■楽曲を自分たちでつくるという凶器
そして、知れば知るほど嵌っていきます。僕はライブを5回見てからようやく旧譜の音源にあたる贅沢な聴き方をしたのですが、楽曲自体にも彼女たちの野望や希望、絶望や不安、そして三人の絆がそのまま封じ込まれていて、いちいちぐっときます。曲やアレンジがとてもとてもお洒落なのも、それ自体が好ましいのですが、本音を英語タイトルやかっこよさで何重にもコーティングして、でも読もうとすれば生のメッセージがちゃんと伝わるようにきちんとそこにおいてあるのが潔い、と思うのです。
特に、ファーストアルバム最後の曲のjust trustは胸に刺さります。
一応ラブソングの体になっていますが、これは、三人の絆の歌だと思います。逆風の中で、ただお互いへの信頼だけを頼りに、雄々しく困難に立ち向かう決意を固める彼女たちの歌。
日曜日の夕暮れ時、高台で風に吹かれながら明かりの灯り始めた街を見下ろしている三人の姿が僕には見えました(完全な妄想)。
で、これを聞いちゃうと、実質1曲めのstep by stepがぜんぜん違って聞こえます。きっと、彼女たちもstep by stepの向こうに虹色の明日があるなんて無邪気に思っているわけではないんだろうな、と。でも、これはそういう祈りの歌なんだと思います。だからこそ、信じたい。ファンである僕たちが信じて、それを現実にしたい。そう思って聴くと、そこに込められた健康な世界観が眩しくて眩しくて…。

で、気持ち悪い方向に脱線しますが、my affectionについても書いておきたいです。これは、ちょっと勝ち気な女の子が身近な男性への想いに気づいてしまって思いをぶつける決意をする歌なんですけど、秋元瑠海さん作詞ってそのまんまじゃないですか。ラブレターを本人が朗読するみたいな話ですよ。これすげえドギマギしますよ。恐るべき破壊力ですよ。セルフプロデュースの暗黒面(?)ですよ。彼女たちはまじめだからあんまりそういうのやらないと思うけど、やろうと思えば超あざといことができるわけで…。やってほしい(あ)。瑠海さんにこんな風に飛び込んでこられたら入籍一直線ですよね…。この完全に殺しに来てる曲、大好きです。

事程左様に、アイドルさん自身が作詞作曲していることの威力は物凄いのです。twitterよりもblogよりも接触よりもずっと濃密に、音源で、ライブで、彼女たちのメッセージを受け止めることができる。この体験は、なかなか他では得難いと言えましょう。オンリーワンのスタイルですよ。ちょっと誰にも真似なんて出来ないですよ。


■実力がありすぎてこうなったと今は思います
そんな状況の中、ほぼ屈服した状態で@JAM EXPOの5人ドロシーを配信で見たのです。
全盛期はもっとすごかった記憶がありますが、ブランクを挟んでもちゃんとドロシーだったし、事情が事情だけに、全盛期にはない特別さもありました。
で、そのステージは素晴らしかったんですけど、callme贔屓の視点で改めてドロシーを観ると、callmeがもったいないと感じてしまいました。おそらく五人で合わせることを重視して作られている振り付けでは、callmeの三人の限界を引き出せてないのです。
激しい動きからの静止、静止からの激しい動き、信じられないくらい細かいビートまで表現する振り付けと、それらが高度にシンクロするとてつもない練度。そういうcallmeのステージと比べてしまうと、物足りないのです(今だからそういえるわけですが)。
楽曲も圧倒的なボーカリストである麻里ちゃんを考慮して作られているから、瑠海さんのちょっとハスキーな慈愛あふれる魅力的な声が今ひとつ生きない。キーがしんどそうな曲もある。
こうみんの圧倒的な華は隠しようがないけど、ビートに乗って激しく踊っている時に発散される強烈な色香は、ドロシーの楽曲だと抑え気味になってしまう。
それに、前述のように、みもりちゃんの作詞の能力、メロディメーカーとしてのセンスはセルフプロデュースでないと生かしようがない。
やっぱり、callmecallmeの曲をやってこそ真価が発揮されるのです。
ドロシーの良さの幾分かは(幾分かは、ですよ)、そうやって彼女たちをパーツとして贅沢に使うところにあったのだろうと思うけど、それは当事者には辛かっただろうなと思います。
離脱後の彼女たちの努力もあるでしょう。でも、きっと、離脱前から彼女たちにはイメージがあって、もっとできる、って思っていたんだと思うのです。
最近の傾向としてだんだんそうでなくなりつつあるけど、アイドルが勝負できる期間はやはり短い。真面目で思い詰める人ほど、勝負できる環境になるべく早く身を置かなくてはならない、と考えるはずです。必死で考えて、それで今いる環境では戦えない、と判断せざるを得ないことは、残念だけどあり得ます。身の周りの大人を盲信しても、必ずしもいい結果には繋がらない。僕たちはそういう事例をいくつも見ている。
なんかちがうよなー、でもまあいっかー、くらいの温度でやっている人たちじゃないからこそ、そういうこともある。同じ有限な人生を生きている身として、僕は彼女たちの決断をイメージだけで否定するのはよくないと思うのです。


■そういうわけで一回見に行きましょう
なのでなので、今のcallmeを一回見て判断してほしいです。
10/9のリキッドルームは、9月をほぼまるまる潰して準備に当てている、彼女たちの渾身の公演なので、特にそこを見てほしいです。そして、僕みたいにぶっ飛ばされる人がいっぱい出てくれるといいなあと思います。
いやほんとに、こんなにずーっとリハやってるワンマン知らないです。callmeだけじゃなくて、ブラスタさんと一緒に延々リハーサルしてるようなので、本当に研ぎ澄まされたcallmeが見られそうです。

【公演タイトル】callme Live 2017「Health-Sports Day」
【公演日】10月9日(月/祝)
【場所】恵比寿リキッドルーム http://www.liquidroom.net/
【時間】開場16時15分 開演17時00分
【チケット】スタンディング 4,500円 ※ドリンク代当日

ぴあ http://ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1743477&rlsCd=001&lotRlsCd=
イープラス http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002150404P0030031P0006
ローソンチケット http://l-tike.com/search/?keyword=callme

なんでただのヲタクなのに宣伝してるのかよくわかんないですが、彼女たちの渾身のステージを沢山の人に見てもらいたいのです。万障お繰り合わせの上よろしくお願い申し上げます。