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秘められた決意・開いた扉 Super Ultra kolme tour Final 東京公演

Super Ultra kolmeツアーファイナル東京公演の会場はo-west
DE DE MOUSEさんとのツーマンです!DE DE MOUSEさんはHello no buddyのRemixをしてくださっていて、そのご縁での対バンとなります。僕もDJ Meguさんの出演されるイベントで共演されたときに観たことがあって、その変幻自在のDJぶりに驚いた記憶があります。でも、今回はバンドセットという情報も飛び込んできています。DJも楽しみだったけど、バンド?!ひょっとして即興っぽいコラボとかあって2度と聴けないようなものが聴けたりして!
そして、kolmeさんはどうするんだろ、なにやるんだろとニヤニヤがとまりません。だってこんなの絶対楽しいに決まってるじゃん。しかもね、新衣装かわいいし。新衣装かわいいし。新衣装かわいいし。(以下5万回リピート)。
前日のa-nationの帰り道には、このツーマンのことばかり考えていました。

 

DE DE MOUSEさんのターン
というわけで、DE DE MOUSEさん先攻でライブが始まるときには、もう僕はかなり仕上がっておりまして。
そんな状況でいきなりHello no buddy Remixから始まってガッツリ掴まれます。曲調的にも落ち着いた曲だし、つかみという意味でもいきなりやるのがいいですよね。
そしてドラムの山本晃紀さん、Bassの雲丹亀卓人さんが入場されて、
デ「時間いっぱい曲やりたいんで、あんまりしゃべらないです。曲いいな、とおもったらどんどんShazamしていただいて、ツイートで拡散とかして下さい。見つけたらステージの上からいいね!します」
の宣言のあとはノンストップでした!
いやもうね、1曲めからひたすら音に耽溺していたので結局Shazamとかしなかったんですが、楽しい。
すらっとした長身でヒゲの雲丹亀さん、優しげな感じの山本さん、お二人ともすごい演奏力で、その真中でDE DE MOUSEさんが楽しげに遊び戯れつつ、繰り出される曲の数々が塊となってフロアに降り注ぐわけですよ。
kolmeのお客さんはわりと、受け止めて噛みしめる感じの方が多いと思うんですけど、さすがにこの演奏と、DE DE MOUSEさんの巧みな煽りには反応せずにはいられません。
どう巧みかって言うと、なんか煽りに親密感があるんですよね。手振りで、「手を上げて!」とか「さわげ!」とか「もっともっと!」とか「いいねありがとう!」とかやられるわけですけど、
親しい友人に誘われてる感じでやりたくなる煽りなんですよね…。なにより彼自身がほんとに楽しそうだから、なんというか非常にチャーミングだな!って思いました。
「ロックで!」とか「みんなでマンボ踊ろう!」とか、とにかく豊穣な音楽の雨あられという感じだし、突然「今日の思い出のためにスマホで撮っていいよ!」と言われたり。ちなみにこんな感じになりました。


ずっと右肩上がりに楽しかったせいか、ラスト2曲が特に印象に残りました。「Rainman」と「be yourself」。あと2曲で終わりって言われたとき、次kolmeなのに、本気で「えー!」って思ったのってちょっと記憶に無いです。
踊って跳んで、前半から大満足となりました。

 

■kolmeさんのターン・OPSEについて
転換の終わりにドリンクが用意されて、水、水、コーラの並びにkolmeファンは全員ニヤニヤしましたよね。
そしてダークなオープニングSEが鳴り響いて、kolmeさんの登場です。いぇあー!!(開き直り)
ことさらに美杜さんっぽいこのSEを初めて聴いたとき、「はい、ここからは私達の世界だからね!」って太い境界線を引くような感じがして、対バン用なのかな?と思いました。
仙台で訊きそびれたのであとで聞いた所、「リズム重視でそこから作ったんだ。ピアノはババって(自分流にかき鳴らす?)感じ。この前作ったやつが明るく爽やかな感じだったでしょ?
あれがうーん(ちょっとしっくりこない?)って感じだったし、1曲めがBrand new daysって決まってたから、おもいっきりダークに振ったの」とコメントをいただきました。
1曲めから逆算されて作ってる、っていうことにちょっと驚いたら「いつもそうだよ」って言われました。
個人的に、去年4月のUltra callme The earthが割と印象的でよく覚えてるんですけど、あのときくらいから曲順を使った演出がぐっと深みを増した気がしてました。
そのあと、7月に配信されたPlease callmeにつながって、外部のプロに曲順構成を依頼する、という展開につながったんですよね。
あれがまた、自分たちの曲を客観視する度合いを深めたんじゃないかと思います。
そして、そのあとのHello no buddy Remixの連続展開。そして、クリスマスのライブで初めて、OPSEを美杜さんが作るわけですけど、これが雪の降るクリスマスのイメージの曲でした。で、1曲めがWhy not meだったんですよね。kolmeさんたちはずっと、既存曲の磨き直し、底上げに不断の努力を続けてきましたが、その一方で曲と曲を有機的に繋げるという軸においても、日々進歩している。
美杜さんが編曲の技術を身につける、という方向で僕たちはずっとわくわくしているわけですけど、それは、構成の側面においてもやれることが増えてる、ということなんだな、と。
なんか、こういう小さなピースが一つ嵌まることで、いろんなものがつながって、ぜんぜん違うものに見えてきたりする瞬間が時々あって、これがあるから、kolmeさんのライブはいくら見ても「まだなんかあるんじゃないか」という期待感がなくならないんですよね…。

 

・Super Ultra kolmeツアーのセットリストの変化について

はい、ではここで今回の3公演のセットリストを御覧ください。

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3公演のセットリスト比較

Brand new daysとDeep Breath,Up all nightを軸に展開するのは3公演共通ですが、2ブロック目のPreciousとSay good byeの出し入れの理由がよくわかんないな、と思っていました。
両方とも香美さんメインの曲なので、終演後に香美さんに訊いてみたのですが、ファイナルで Preciousにしたのは、DE DE MOUSEさんとの相性を考えたから、ということでした。
確かに、ツアーが始まる前から、瑠海さんは「ワンマンのときは作り込んで、パッケージとして持っていく感じなんだけど、今回は対バンだから、相手に合わせていろいろ変えているんです。それが新鮮で楽しい」と言っていました。今回のツアーをやることで、お三方はまた新たな段階に突入した、そんな感じがあります。(とは言え、フィロソこーるみーがあったから、「はじめての対バンツアー」では無いですよね。「はじめての自主企画対バンツアー」が正しいと思います)

そしてファイナルは豪華でした。なんと13曲もやってるんですから。ワンマンの昼の部より長いんですよ。そして追加された3曲がどれも効いていました。2曲めのIn my dreamすばらしかった。色んな要素が凝縮している曲で、しかも湧き性能もあるから、短期決戦向きだと僕は何度も書いてますが、一気に盛り上げる性能は序盤のつかみにつかってももちろんいいですよね。そして、Precious→Hello no buddyからのNo need to rushもよかった。うっとりするような作品世界にゆったり浸るブロックは、これまでなかなかなかった感じです。
そして美杜色全開のYou don't know meが盛り上げブロックに投入されるのは安心と実績の流れ。楽しい。

 

・4月からの配信曲について
それから、配信曲3曲が、どれもよかった。音源で聴いてるときは、Brand new daysに静かにみなぎる決意にしびれていたんですけど、ダンスがつくとまた違ったニュアンスが加わりますよね。
僕は特にアウトロのフリが好きで、三人が喜びも悲しみもわけあって、これからもいっしょにやっていくんだ!って言ってるような気がして、ぐっときます。
そしてDeep Breathは、これまでにない軽みがあって好き。サビの後半で両手を肩の上にあげつつ、片足蹴りながら回転する振り付けあるじゃないですか。あそこに代表される軽やかな感じが、歌詞や曲とよく合って、凝り固まったものをほぐしてくれる気がします。
そしてそしてUp all nightですよ!この曲もIn my dream的なところがあって、曲中の展開に振れ幅が大きいのがいいなあと思います。「Don't forget your playful mind…」からバキバキのダンスパートに入りますが(赤い照明があたるのマジかっこいい)
あそこの緩急とそこからの疾走感がたまらんです。2回目のcome on now get togetherのあとのところ、クラップで大いに盛り上がりたいところです。

・MC ベトナム語の勉強
まずはベトナムホイアンでの日本祭り2019への参加が発表されました。
る「三人でベトナム語を勉強してるんですよ。楽しいね、勉強するって。知識が自分の中に溜まっていくって嬉しい。で、香美ちゃんは結構喋れるんですよ」
こ「まあ、行ったことあるから、かな(余裕の微笑み)」
るみ「へえー…(やや敵視気味に)」
る「まあ、香美ちゃんは別格として、美杜さんはね、うまいんですよ」
み「(ドヤ顔でベトナム語)」
る「なんかね、発音がいいらしくて。美杜さんがなんかしゃべると、向こうの方がおおー!わかるわかる!ってなるの」
み「任せて。あ、でもまだまだ勉強しなくちゃだけど」
る「で、私瑠海は何を言っても「違います」こうですか?「違います」ってなって。「次回までに練習してきてください」ってなるから、一生懸命練習していくんだけど、こういう感じ(顎を前に突き出してしゃくりながら)でしゃべるから「かわいくない」ってなって」
こ「致命的だよねww」
る「可愛くしゃべる練習をね、したいと思います」
まあ、これはね。いつものkolmeさんの安定の楽しさじゃないですか。

 

・MC 秘められた決意

衝撃だったのは、今後の予定発表でした。
る「みなさん、12/30は何の日か。知ってますか?」
こ「はい知ってる人!」
会場挙手
る「じゃそこの帽子の方」
D「それは…kolme結成記念日です!」
会場喝采
る「よかったです」
み「これ違ってたらねw」
こ「だいぶ厳しいよねw」
る「はい、私達5年目の結成記念日を迎えるんですが、その日に、川崎クラブチッタでワンマンをやります!」
会場大喝采
る「今日来てるみなさんはぜひともね、今から予定を空けといて下さいね。そしてまだ発表があって」
会場「お?!」
る「年内にアルバムが出ます!!」
会場 大歓声
る「年内、年内です」
こ「詳しく言っちゃうとね、間に合わないと大変だから」
る「間に合わせます。間に合わせますけどね、詳細はまた後ほど、ということで。そして!」
会場「おおお?!_」
る「来年はライブツアーやります!」
会場 大大歓声
(※12/30川崎を皮切りに、三ヶ月に及ぶ大ツアーになるようです。アルバムのツアーなんですか?って瑠海さんに訊いたら、そうだって言ってました)
る「嬉しい発表がいっぱいできて、私達も嬉しいです。今だから言える話だけど、去年パリに行く前にはね、これでもし結果が出なかったら、全部綺麗さっぱり諦めよう、って話してたんです。
それが、こうやっていいことしかない状況になって。これからも頑張っていくので、ぜひ、kolmeの応援をよろしくお願いします」
…ちょ、ちょっと、それ、サラッと聞き流せないです…。
なにそれ?
どういうことですか?
怖い怖い怖い怖い怖い!!
でも、一旦大丈夫なんですよね?いっぱい予定ありますしね?そうですよね?
いやもうほんとにフランスで結果が出てよかった。ジャパンエキスポに参加された皆さんほんとにありがとう!!

ライブ中はね、そのあとMy everythingだったし、一旦心にしまってひたすらライブを楽しんだんですけど、この一撃は重くて。
ライブが終わってから時間が経てば経つほど、重くのしかかってきます。
よそのグループの「大切なお知らせ」を目にするたびに、決して他人事ではないんだと自分にも言い聞かせてきたつもりですが、これは衝撃的でした。
そして、そう思って思い出すと符合するところがいろいろと…。

 


旅行もそうでしたし、改名のことにも違ったニュアンスを感じますよね。
そして強く思うのは、この人達はぬるい覚悟でやってるんじゃないんだ、っていうことです。彼女たちは、決して具体的には語らない「夢」を現実にするために、本気なんだって言うことを改めて思いました。
今くらいの感じで続けていく、というのは多分プランにないんです。
いつか唐突に、kolmeさんたちに、瑠海さんに会えなくなるときが来る。初めて会ったときから、僕はこの人達は高く高く飛翔していく人たちだと思っていたし、それまでの時間は限られているんだぞ、って自分に何度も言い聞かせていました。
でもそれは、成功ベクトルの話で、志半ばで彼女たちがいなくなることを、正直あんまり現実的に考えたことがなかったんです。
急に、存ったかもしれない世界線の一つにそれが浮かび上がって、僕はうろたえました。正直に言えば、まだうろたえています。でも、それを知ってしまった以上、それを踏まえていくしかない。メメント・モリですよ。死を忘れるな、ですよ。明日死んでも悔いがないように、日々を送るくらいしか僕にできることはありません。それだって困難ですけど。
と、ゆーよーな感じで思考がぐるぐるした挙げ句、知り合いという知り合いを12/30の川崎に誘うことにしました。なにすればいいのかよくわかんないけど、とにかく瑠海さんのおたくとして前を向いて死ぬために、できることをやります。blogをガリガリ更新しているのもその一環です。最後の日が来たときどうなるかわからないけど、できるだけ後悔しないようにしたい。


・MC 大団円

そして、ライブの最後にはDE DE MOUSEさんが呼び込まれました。
る「では、今日素晴らしいステージを見せてくれました、DE DE MOUSEさんです!」
場内拍手
DE DE MOUSEさん入場
み「DE DE MOUSEさんにはHello no buddyをRemixして頂いたんですけど、原曲の意図をすごく尊重して頂いて…。その時からずっといっしょにやりたくて」
デ「その割にはずいぶん時間がかかりましたよねw」
る「私達もライブに遊びに行かせていただいて、お客さんも一緒に楽しめる感じが良いな、って思って。今日はすごく楽しみにしてました」
デ「ありがとうございます。僕らはね、「明日、空いてる?」くらいの感じで電話してもらえば全然くるんで」
こ「そんな飲み会みたいな感じ?w」
デ「バンドメンバーにね、電話して。「明日大丈夫?」って。「大丈夫、空いてるって」って電話しますから」
み「ホントですか?じゃあまたぜひお願いします」
デ「でもね、ほんとkolmeさんすごいですよね。曲作って歌詞書いて振り付けやって、歌って踊ってねえ」
る「そんなそんな。楽器とかできないんで」
デ「踊って歌うほうがすごいですよ。ファンの皆さんもね、すごく盛り上がって頂いて。みんな音楽好き、って感じで。ホント皆さんは幸せですよね。この幸せ者!」
会場 喝采
デ「それにみなさん綺麗だし」
る「そう、リハのときにね、「キレイになったね」って言っていただいたんですよ」
会場 フー!
デ「いや、ちょっとそれなんかすごい上から目線みたいじゃないですか」
こ「実際上からでしたよねw」
デ「階段の上の僕が、下にいるkolmeさんに言う、っていう。いや違うんですよ、リハの前にあったときは私服じゃないですか。こんな綺麗な人がきれいな格好してたら街で目立ってしょうがないでしょ、だから…」
る「…ちょっと、私服がイケてないみたいになってますけど」
デ「そういうことじゃなくて、いや、衣装がね、素敵だなって」
こみ「(ニヤニヤ笑う)」
る「そうだ、みんなで写真撮りましょう。はいみなさん、真ん中にぎゅっとなってください」
枝さんスマホをもって登場
る「はい、じゃみなさん、チーズ」
枝さんシャッター切る
る「OK?大丈夫?」

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記念撮影

枝さん小さくうなずきつつスーンとした顔で退場
デ「いつもこういう感じなんですか」
る「なんかああいうキャラみたいで」
デ「あ、俺たち三人だけだったら写真撮っていいですよ。SNSとかにあげてください」
会場 写真をとる
る「え、じゃあ、わたしたちも」
デ「え?え?大丈夫? 俺また怒られるやつじゃない?」
る「大丈夫です。じゃあ5秒だけ。
会場 写真をとる
る「5,4,3,2,1、はいー」
こ「あ、ねえるーちゃん女の子が」
る「今ね、(カバンからあわててスマホを取り出すしぐさをしつつ、あーっと絶望の表情)ってなってた」
み「もっかいいこう」
る「じゃあ、こっち(下手)から目線がいきますから。もう一回」
会場 写真をとる


る「はい、ありがとうございました!DE DE MOUSEさんに大きな拍手を!!」
なんか、トークのときにもいい感じに噛み合わず、とてもおもしろい取り合わせだなと改めて思いました。またこのツーマン、やってほしいです。

 

■総括
わずか3公演のツアーでしたが、公演としても素晴らしかったですし、kolme史的にも、この先の展開や、秘められた決意が語られて、なんというか非常に濃厚な公演でした。
3日会わざれば刮目して見よ、という言葉がありますが、kolmeさんたちのように、まっすぐに夢に向かっている人たちのスピード感っていうのはね、応援しているものの目から
見てもなかなか着いていくのが難しいんだな、と改めて思いました。
びっくりしたし、いろいろ考えてしまうけど、kolmeさんたちは前にも増してスピードを上げて前進していくことに変わりはありません。
さっきも書いたけど、全力で応援しようって思いました。

特典会では、瑠海さんとこの日のチェキを撮ったのですが、サインは生写真にもらって、チェキにはもらいませんでした。
なんか、完成させちゃうのが怖くて。
後悔しないように日々を過ごすと言っても、少しは余白があってもいいんじゃないか。思い残しややり残しがあることが、エネルギーになることもあるんじゃないか。矛盾してますけど、ふとそんなことも思ったりしました。

そういう意味では、kolmeさんにとって川崎クラブチッタはやり残しそのものだと思います。この記事をお読みの皆様に置かれましては、ぜひ12/30のスケジュールは空けておいて頂いて、お力添えいただけたらと切に思います。
ぜひ、川崎でお会いしましょう!!