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Why not me妄想

3ヶ月連続の配信リリースとなるkolmeの配信シングル「Why not me」がリリースされました!めでたい!本作は、天才・富永美杜さんのさらなる成長が見て取れるのではないかなあ、と思ったりもいたしますので、曲を聴いた感想や妄想を書き連ねたいと思います!

■Why not me


kolme / Why not me - Lyric Video

www.uta-net.com
まず、Why not meというタイトルのどうしようもない切なさです。いや、これ、もちろん恋愛曲ですよ。そうなんですけど、恋愛経験豊富とは思えないkolmeさんたちにしては、異様に生々しくないですか。 でもこれ、アイドルとファンの関係に置き換えると、わりと容易に理解できる気がしています。離れていったファンとか、対バンで長くならない特典会列とか、メンバー間でも列の長い人とそうでないひととか、自分が選ばれない体験をする機会はいっぱいあるわけで…。これまでも、恋愛曲の体で指針表明する曲とかはあったわけで、それを応用している気がします。

で、テーマなんですけど、これが非常にJ-POP的な手口に熟達されてきた感じがあります。あえて言い切らないことで、いろんな人が個人の思いを乗せやすくなる、という例の手口です。
「好きになってはいけない人」というのは、実にいろんな解釈が可能です(まあ、実際には香美さんのラップで「他に好きな人がいるのは知ってるの」という歌詞があるんですが、英語なのと速いので、そんなに意識されなさそうです)。
例えば自分を例にとって頭のおかしいことを書くと、
・結婚している
・子供がいる
・グループのファンである
・親友に夢中である
とか、好きになっちゃいけない理由はいっぱいひねり出せるわけです。あーすみませんすみません、好きになるわけねーだろ!ですよね、わかってますわかってます。でも、こういう風に楽しむように作られてる曲でしょ?皆さんだってそうやって楽しんでるでしょ?

特に三番目のやつが強力で、kolmeさんたちがアイドルである限り、僕たちにとっても、kolmeさんたちにとっても全員がもれなく「好きになってはいけない相手」(アイドルとして、じゃないですよ、恋愛対象としてガチで、っていう意味です)なので、ほとんどの人の気持ちにちょっとした波紋を起こすテーマなんじゃないかと思います。

 

曲としても、いろんな音や効果が重なり合ってどんどん盛り上がっていきますし、歌詞も最後の一行がすごく効いていると僕は思っていて、その内容に気持がしん、となるのとアウトロの感じがよく合っていて、最後の最後まで気の抜けない曲だと思います。

 

そして、ここからは妄想の度合いが酷くなるので(さらに酷くなるのかよ)呆れながら読んで欲しいのですが、Why not meはHello No Buddyの続編なんじゃないかと思うんですよ!

Why not meがHello No Buddyの続編だという根拠は、

・アコギとシンセで展開される序盤
→寂しげに爪弾くHello No Buddy、華やいでかき鳴らすWhy not me(恋を知ってしまったから)
・知らないままがよかったの?
→元の状態は、恋を知らない状態(Hello No Buddy)
・戻らない、戻りたい
→戻り先は、恋を知らない状態(Hello No Buddy)

 

「どうして ねえ どうして 君といたい Why not me」の部分なんですが、

・どうして(私じゃないの?)君といたい

・どうして(こんなに)君といたい

の二通りの解釈が可能で、後者の解釈をすると初めて恋を知った感覚が強調されると思います。(多分前者だと思いますけど。)

 

ね、なんかそんな気してきません?しないですか、そうですか(でもまだこの流れ続きますすみません) 。ここからさらに暴走しますが、ということになると、これは初恋の歌でもあるわけです。例によって一番言いたいことは英語部分にあるに違いないということで、香美さんのラップ部分を和訳します。

 

この人とは絶対にうまくいかない
胸が痛い、胸が痛い
だって彼には好きな人がいるんだもの
出口がないよ
深い海の中を漂っているみたい

 

全く興味ない君が気になってカウントダウンが始まり、助走つけて走り出してしまう方の初恋ソングとはえらい違いですよね!瑠海さんと美杜さんの個性の違いがはっきり出ていて面白いです。 (ついでに言うと、香美さんはいきなり両思いで完全にお互い惚れ込んでる感じ(Precious)なので、なんというか、格の違いを感じます。)

それで、このあと後2曲出るじゃないですか。月間リリースで。これについて妄想を更に広げると、
・恋を知らない状態(Hello No Buddy)
・好きになっちゃいけない相手に夢中(Why not me)
・11月リリース曲
この人かもしれない、可愛い感じの曲 (妄想による勝手な予想
・12月リリース曲
明日はクリスマスなのにお別れなの?的な曲。タイトルはHello No Buddy Again。(妄想による勝手な予想

で、最後の曲は、12/23のワンマンで披露され、恋を知らぬ女の子の物語が一旦完結する、という流れなんじゃないかと…。ハッピーエンドじゃなくて、会場の僕たちがうんうん、やっぱkolmeの曲はそうなるよね、としみじみと涙を流す、みたいな流れ。

以上妄想です!当たってたらどうしよう(要らぬ心配)。

 

■Hello No Buddy DÉ DÉ MOUSE Remix

いやーこれびっくりしますよね。なにがびっくりするって、アコギやシンセで繰り返し演奏されてるHello No Buddyの主題が一回も鳴らないんですよ?あの「てれててれてててれててっ」ってやつ(伝われ)。あのAiobahn Remixだってそこはいじらなかったのに、こっちは完全リニューアルですよ。 なのに、曲を聴いた時に呼び起こされる感情はこっちの方が原曲に近いのです。全然違う素材を使って、同じテーマを表現するという離れ業です。 (Aiobahn Remixを貶したいわけではないので念のため。Girls Girls Girlsで証明されたように、あの曲のフロア性能はものすごいです。)
それに、音作りが重層的になることで、都会的なイメージがより浮かび上がるようになった気がします。前作がだれもいない真っ暗な夜道だとすれば、本作はライトアップされた表参道。周りが賑やかであればあるほど、鮮明に見えてくる己の抱えた孤独。そういう感じがします。
ワンコーラスおわったところの秒針を刻むような音から想起される手持ち無沙汰な時間や、本作で元の主題のかわりに挿入されるシンセのややサスペンス感のある主題から連想する、まだ知らぬだれかを探して、賑やかな街を彷徨い歩くイメージ。 原曲が好きな人ほど、バリエーションとして楽しめる、実に楽しいRemixとなっております。

 

こんな風に作品世界が広がるなら、どんどんいろんな方のRemixを聴いてみたいです。

DÉ DÉ MOUSEさんのDJプレイは見たことあるのですが、どこまでが音源でどこからがその場でのプレイなのか、僕ごときの知識ではさっぱりわからないスリリングでかっこいい体験でした。 こういう方とツーマンとかすると、パイの取り合いにならないファンの交流ができて、双方にとってプラスな関係になると思うんです。Remixお願いしたりすれば、そういう縁もできやすいじゃないですか。
 

というわけで3ヶ月連続の配信リリースとなるkolmeの配信シングル、実に興味深い作品となっておりますので、是非買ったり聴いたりしてください!!(むき出しの宣伝コメント)