あなたを見ているときだけ世界は完璧だ

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また会う日まで アプリコット・レグルス

平日、17:00会場のライブに行くのは、なかなか大変です。いろんなプロジェクトを抱えて、本当なら身動き取れない場面だけど、今日は仕方ない。何故なら、アプリコット・レグルスの最後のライブがあるからです。

 

開場の15分前に会場に着くと、すごい人だかり。即完だったから、そりゃそうですよね。kolme現場でお世話になってる人たちと話しながら、徐々に頭を仕事モードから引き剥がします。アプリコット・レグルスのおたくの皆さんは、仲が良くてほんとに楽しそう。思い思いに手紙を書いたり、いろんな仕込みの相談をしたり、笑いあって和やかな雰囲気です。解散ライブもそうだけど、ライブ自体久しぶりだし、こうやってもう一度集まれるかどうかもわからなかったんですもんね。無理もないです。

 

開演前にしおりんによる誘導で2回ほど圧縮が入りました。

そして、ついに開演。

 

なんども流れてきた、オープニングムービー、と思いきや、オープニング影ナレドラマが披露されると、アプリコット・レグルスの登場です。

1曲め、I wish。

TGSで初めて見た時、歴戦の勇者である天才・富永美杜が緊張に震えているのを見て、このプロジェクトの重みを思い知った時のことが思い出されます。そういえばあの時も、今日と同じくセンター2列めあたりにいました。僕にとっての最初と最後を同じような位置で迎えることになるとは思いませんでした。(youtubeの動画、大サビで写り込んでるオレンジ色のキンブレはたぶん僕のです。すみません)

今日の明佳里ちゃんはのびのびと楽しそうで、完璧です。初代レグルス衣装はやっぱり可愛らしくて、これが終わってしまう意味がわからない、と改めて思いました。

ジュディマリTAKUYA氏による大ネタ・オールヴォワールプラネットが終わると、おなじみの自己紹介コーナーに。

ファンとの掛け合いのあるこの自己紹介は、かなり後期になるまで懇切丁寧に説明してくれていたのを思い出しました。このくだりは1分で終わらせるスケジュールだったそうですが、そりゃ最後ですもんがっつりやりますよね。薫先輩のみ「セイヤッ!」の変形コールでしたがw

 

続くRight Onからは、メンバーそれぞれのメイン曲が続きます。お友達の富永さんとは全然違う、でも時々いたずらっぽい表情を浮かべる時に共通点が浮かび上がる篠宮さん。

正直、ライブが始まるまでは、周りのレグルス専オタのみなさんとの温度感の違いを心配してました。コールも振りコピも怪しい半端なおたくです。でも、このあたりでは、ただただ、篠宮明佳里さんに見惚れてどうでもよくなっていました。頑固にあたまにこびりついてた仕事のことも飛びました。この姿を目に焼き付けたい。それだけを思っていました。

明佳里さんも、真央さん(最もゲーム中とのシンクロ度が高かったのはこの方だったように思います。しっかり者でかわいいキャラクター、完璧でした)も、香澄さん(ゲームの中以上に落ち着いて知性的、繊細な感じがとても素敵でした)も、どうも目がうるんでいる気がしていて、でもみなさんそれ以上になるのは堪えていて、立派だなあと感心していたのですが、「僕らの星空」で、渚さんが落ちサビで「溢れ出した光はそう『みんな』だったよ」と替え歌なんかするから、一気にこちらが堪え切れなくなってしまいました。渚さんは、最初期のステージから歌にMCに屋台骨として大活躍で、ゲームの中よりも男前でした。

そして、それに続いて薫先輩のユートピア。そんなんね。泣いても仕方ないですよね。もういい、別に恥ずかしくない。しかし、手癖モンスターや数々のキャラクターと言動でアプリコット・レグルスに独自の味付けを施してきたこの方こそ、もっとも成長著しいメンバーだったと思います。

 

ここから、私たちのMCが長いのは知ってるよね?という宣言から、ファンから寄せられた「スクメモリー 」が披露されました。

レグルスで初めてアイドルを好きになった、という方の談話などもあり、改めて、レグルスの特異な活動の可能性や功績に想いを馳せました。そして、おやすみ渚ちゃんのコーナーでは各メンバーのキャラクターが遺憾なく発揮されて、レグルスはいいグループだなあ、と改めて思いました。

 

そして、盛り上がる準備はできてますかー!、からの盛り上がり方講習を経てのPOP and jump、フッフー!でおなじみDaily Miracle、そしてここできました、天才富永美杜作曲のSnow Planet。「君との季節、出会えたキセキがこんなに冬を暖めてくれる」という歌詞が胸に突き刺さります。

そしてさらに、歌詞をよく味わってほしい、との短いMCを挟んで、「例えば君の未来が」はほぼとどめの一撃でした。

本編最後の曲になった「旅の途中」では、香澄さんや薫さんがはっきり落涙していて、ついに、終わりの時が来たのを感じました。

 

アンコールでは、Tシャツ(薫先輩作のメンバー似顔絵が入ったグッズTシャツ)とプリーツスカートでメンバーが登場、名残を惜しむかのように、グッズの紹介などで盛り上がります。

あ「せっかくアンコールを頂いたし、歌ってもいいかな?」

な「私は歌うために出てきたつもりだったぞ?」

というやり取りから、正真正銘最後の曲が、やはりI wishでした。 

 

肉声でのカーテンコールがおわると、本当にライブが終わってしまいました。ダブルアンコール行くか?客席が一瞬逡巡するタイミングでスクリーンがステージに降りてきます。これまでのライブでは、今後実装予定の機能やイベントの告知がなされてきましたが…。

レグルスのエンブレムに続いて写し出されたのは、メンバーそれぞれの演者さん名義での直筆コメントでした。これまで、頑固なまでにキャラクターを演じ続け、全力でゲームの世界設定を守ってきた彼女たち。その彼女たちが、ステージの上で自分名義でのコメントを出す、ということが、改めて夢の終わりを感じさせました。

 

でもさ、改めてアプリコット・レグルスは凄かったですよね。あんなに全力で、キャラクターに変身していた演者さんを知らないし、全員、驚くほどゲームをやっていました。あれは、ゲームの制作チームは本当に嬉しかっただろうと思いますし、それに叱咤されたと思いますよ。

ニコ生でのゲームチャレンジコーナーで、難易度エキスパートでフルコンボ要求するゲームなんて普通ないですよ。演者さんのやりこみがガチすぎて、そうじゃないと成立しなかったのだろうと思いますが、一人の例外もなくゲームもやりこみ、世界設定やゲームの売りも理解して、全力で貢献してくれる姿は、まさにプロを感じました。

スクメロというゲームの最大の成功は、間違いなくアプリコット・レグルスでしょう。残念ながら、その成功をゲームに還元することは今回はできなかったから、次回はそこをじっくり考えて、内部のリソースを使って、本気で彼女たちに報いてほしいです。あんないい仕事してくれる人たち、いないですからね!

 

ライブが終わって電波の届くところに出ると、大量の仕事の連絡が。あわてて職場に戻りながら、銀座の街を見ていると、改めて、レグルスが終わってしまう残念さが胸に沁みてきました。いつか、長い旅から帰ってきた彼女たちにまた会えるでしょうか。会えるといいな、会いたいな、そう声に出したら街の灯がぼやけて困りました。